flashが役目を終えるそうです
PCやスマートフォンでWEBページを見ていると、flashやflashプレイヤーという表記や、そのソフトウェアを使用したことが少なからずあると思います。今や小学生も普通に見ている動画サイトyoutubeはflashの技術で作成されていました。
【Flashとは】
flashは、ソフトウェア会社のアドビ社がマクロメディアというソフトウェア会社から買い取って、開発提供を続けているソフトウェア・Webブラウザプラグインの名称または規格です。(マクロメディア社の前には最初にフューチャーウェーブ・ソフトウェアという会社が開発したようです)
【Flashの始まり】
flashは、1990年代からアニメーションとマウス操作によるインタラクティブ性を持った動画やエンターテインメントサービスのクライアント作成に活躍してきました。
(フラッシュアニメーションという言葉もできました。日本だと「秘密結社 鷹の爪」などが有名ですね。)
このころは、PCの能力も現在に比べて低く、そのPC上でアニメーションしながら入力を行わせるクライアントが作成できたため注目を集めました。そしてflashコンテンツという新しい表現方法が確立したといってよいと思います。
【Flash、2020年に幕】
このflashの機能が、2020年に実質的に無くなることになります。正確には、今年になってアドビ社よりflashプレイヤーのサポートを止めると正式にアナウンスされました。
flashが無くなることによって得られるものと失われるものがあります。
失われるものは、当然ですが今まで作成されたflashコンテンツをwebブラウザで見る方法が無くなるという事です。おそらく、どこからかflashプレイヤーが提供されると思われますが、flash自体が現在オープンソースではないので、完全に再現するのは難しいと思います。有料かもしれません。
得るものは、今までflashが持っていたセキュリティ上の問題が、少なくともflash起点では発生しなくなるという事です。
【Flashが無くなる経緯】
flashが無くなること自体は、flashが落ちぶれたとかシェアが無くなったという事ではなく(使用される頻度が減りましたが、これは問題を認識しているブラウザを提供しているメーカーなどから排除されたためです)、単純に使用し続ける危険性に対抗する手段を誰も提供できないという事で、業界全体で同意が取れたからでしょう。
少なくてもプレイヤー側から見ると(flashの技術はオープンソースや業界標準のコードではないので)問題の修正はアドビ社に責任がありますが、同社は問題を解消する手段を提供することができませんでした。
【Apple社の対応は・・・】
既に、iOSやMacOSではflashの技術を2010年の時点で標準のWebブラウザ(Safari)から取り去っています。最初、Apple社がこの対応を行ったときに悪いイメージで話題になったのを覚えています。
「なぜ、インタラクティブなwebサービス(youtubeやflashゲームなど)で最も使用されているflashを締め出すのか!Appleは閉鎖的だ!」といわれました。
アドビ社は、Apple社に対してflashをサポートするように働きかけはしていたようです。確かに、2010年の時点ではflash以外の選択肢が無かったのは事実でした。しかし、セキュリティ上の危険性や業界標準、オープンソースではない開発の閉鎖性、モバイル端末での使用感の問題などが主な理由として、Appleはそれを拒否しています。
(Appleの政治的な話もあるかと思いますが、大筋は間違っていなかったという事です。)
【アドビ社の結論】
そして現在、アドビ社はflashをサポートし続ける事をあきらめました。セキュリティの問題とアーキテクチャの古さがその理由のようです。アドビ社の開発者達でも解消できない問題をflashのプログラムコードは持っていたのでしょう。
また、flashに対して代替するwebの標準機能となるHTML5の準備が既に整ったという事も大きいと思われます。
【現在の状況】
現在の状況は、youtubeは既にHTML5に移行していて、デフォルトではHTML5を使用するようになっています。
日本ですと、ニコニコ動画がやっとflashからHTML5に移行しようとしています。
また、「艦これ」というゲームもflashでクライアントが作成されています。今、「提督」(艦これをプレイしているユーザーの呼称)の間では、2020年のflashサポート終了後に「艦これ」のゲームサービスがどうなってしまうのかと戦々恐々としていますが、一応flashクライアントからHTML5クライアントに移行する予定だと発表があったようです。
【まとめ】
flashで本格的に始まったインタラクティブな動画を表示するコンテンツは、今後も注目され続けることでしょう。
トゥモロー・ネットでは新しい技術に注目し、お客様によりご満足いただけるよう、サービスレベルの向上に取組みます!!
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