Windows デスクトップ向けクラウドネイティブ・アプリケーションコンテナ管理プラットフォーム Numecent Cloudpager【トゥモロー・ネット テックブログ】
Numecent Cloudpager は、Windows デスクトップ向けのアプリケーションコンテナ管理プラットフォームです。 Amazon Web Services上で動作する Cloudpaging Content Delivery Network (CCDN)上に構築されており、10年以上前から運用されている、実績のあるクラウドネイティブ配信ソリューションの1つです。
この 10 年間で、一部のソフトウェア開発企業では、最新のデスクトップ環境やマルチクラウド環境における Windows デスクトップアプリケーションの管理に DevOps 機能を拡張しました。これは小規模なオープンソースアプリケーションに限った話ではなく、 Numecentのクラウド・ソリューションを活用することで、従来のダウンロードよりも何倍も速く、世界中のユーザーに動的にCADのような重たいアプリケーションであってもプロビジョニングが可能です。
このブログでは、Cloudpager 管理コンソールの概要を各タブで管理者ができることを含め解説します。
目次
Cloudpager Components
Cloudpager は、管理者が最新の物理および仮想デスクトップ環境でアプリケーションを動的にプロビジョニング、更新、ロールバック、リコールすることを可能にします。Cloudpaging コンテナは、非常に複雑なレガシーアプリケーションでも、機能、パフォーマンス、互換性を犠牲にすることなく、最新の Windows OS 上で実行することが可能です。
Dashboard
Cloudpager Dashboardを活用すると、管理者はアプリケーションとデスクトップセッション情報を一目で確認することができます。
デスクトップセッションとユーザーの総数、アプリケーションのステータス、アプリケーションの展開と使用状況データなど、包括的なインサイトにより、管理者は環境内のアクティビティのレベルを迅速に評価し、使用量の増加やその他の傾向を追跡することができます。
Applications
Applicationsは、お客様の環境内のすべてのアプリケーションコンテナを集約したリポジトリです。
Cloudpagerは、独自のCloudpagingフォーマット、Microsoft App-V、 MSIX、Amazon WorkSpaces Application Manager (Amazon WAM)パッケージのサポートを提供します。
アプリケーションコンテナを Cloudpager に取り込むのは、デスクトップから管理コンソールにドラッグ・アンド・ドロップするだけで簡単です。
既存の App-V ユーザーの場合、このタブは既存の App-V パッケージを自動的に最適化し、使用期限(Microsoft はこれを 2026 年 4 月 14 日と発表)を過ぎても実行できるようになります。
Workpods
Workpodsは、物理的または仮想的な Windows デスクトップに関係なく、権限のあるグループやユーザーに自動デプロイするために、アプリケーションのセットをグループ化できる機能です。ユーザーは複数の Workpod に所属することができ、管理者は企業全体のユーザーにアプリケーションを自動展開することができます。
ユーザーはこれを活用して、ユーザーの必要性に基づいてアプリケーションをグループ化します。例えば、全従業員用の Workpod を作成し、組織内の誰もが利用するアプリケーション(例: Google Chrome、Notepad++)を導入することが可能です。さらには、AutoCAD、Revit、Civil3D などのエンジニアリング・アプリケーションをアーキテクトや工業エンジニアに自動配置するために、設計エンジニア用 Workpod を作成するなどの対応が可能です。
Storefronts
Storefrontsにより、管理者はオンラインWeb ポータルを介して従業員に自分たちでアプリケーションにアクセスできる環境を提供することができます。Workpod と同様に、従業員は複数の Storefrontに所属することができます。Cloudpager は、従業員が割り当てられているすべてのStorefront のアプリケーションを 一覧で表示します。
使用頻度の低いアプリケーションや、プロジェクトごとに異なるアプリケーションのバージョンを必要とするユーザーにとって、この機能は非常に便利です。例えば、土木技術者が異なるバージョンの Revit (BIMソフトウェア)を必要とするプロジェクトを実行している場合、Storefront 内で異なるバージョンのアプリケーションを提示し、特定のプロジェクトに必要なバージョンを選択できるようにし、従来の物理的なエンドポイントでアプリケーションを使用することができます。厳選された利用可能なアプリケーションリストを提供することで、社員は各自のデスクトップにアプリケーションを簡単に追加することができます。
Desktops
Desktopsは、アプリケーションコンテナへのアクセスと実行に使用されたデスクトップのリストを表示します。管理者はこのデータを修正し、各ユーザーが実行しているデスクトップのタイプ(デスクトップ、ノートPC、VDI など)など、有用な属性 を追加することもできます。管理者は、クライアントログの収集と表示、デスクトップセッションで利用可能なすべてのコンテナのステータスの並べ替え、アプリケーションコンテナセッションの強制停止/終了、アクティブなユーザセッションからのアプリケーションコンテナの削除など、デスクトップを通じてリモートサポートを提供することも可能です。
Reports
Reports機能は、プラットフォーム内ですべてのアプリケーションコンテナに関するアクティビティを直接追跡できることです。このタブ内のデータを活用して、従業員が実際に使用しているアプリケーションと、それらが使用されているWindows OS を特定することができます。これは、サードパーティのソフトウェアベンダーとの更新時に、特定のアプリケーションのライセンス数がどれだけ必要かを評価する際に特に役立ちます。
Reportタブのすべてのデータは、サードパーティのソリューションにエクスポートして取り込むことも可能です。
Audit Log
Cloudpager はプラットフォーム上で行われたすべての管理アクションを追跡します。その上、行われたすべての変更(例えば、Workpod や Storefront へのアプリケーションの追加)は、管理者に、実行したアクションを注釈するためのコメントを追加するよう促します。これらのプロンプトは、変更管理プロセスに合わせるために、多くのお客様によって使用されています。
Audit Logタブでは、既存のプロセスとシステムの整合性を検証するために、すべての変更が一覧できます。
Cloudpager 管理コンソールの外でこのデータを見たい場合、すべてのデータを CSV でエクスポートし、サードパーティの分析ツール(Power BI など)に取り込み、既存のダッシュボードやセキュリティワークフローに含めることができます。
Policies
Cloudpager のPolicy機能は、アプリケーションを制御するための実にユニークな手段を提供します。組織はPolicyを設定してライセンス制御を実施したり、コンテナレベルでアプリケーションを制限したりして、ユーザーごとに一定数のデスクトップ上でのみ実行させたり、同時セッション数を制限したりすることができます。また、Policyを使用して、ユーザーが選択したアプリケーションをオフラインで実行できるようにすることもできます。Policyは、設定された間隔でアプリケーションアクセスを自動的に取り消すために使用することもできます。
これらの機能はすべて、アプリケーションのライフサイクル管理を部分的に自動化し、既存環境の合理化プロセスの一部を排除することによって、将来のデスクトップ移行を合理化するために使用することができます。
結論
Cloudpager は、物理および仮想Windows デスクトップ全体のアプリケーション管理を近代化する鍵です。これは、単にアプリケーションの管理を一元化するだけではありません。クラウドネイティブのアプリケーションコンテナ管理機能を確立することで、どのような在籍期間の管理者でも、安全でコンプライアンスに準拠し、高度に自動化された方法でグローバル規模のアプリケーションを簡単に管理できるようになります。
製品についてより詳しく知りたい方は、下記より是非お問合せください。
https://www.tomorrow-net.co.jp/contact/
本ブログは下記の英語ブログの抄訳です。
https://www.numecent.com/2024/10/24/what-is-cloudpager/
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この記事の筆者
株式会社トゥモロー・ネット
クラウドソリューション本部
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