GMOリサーチ&AI株式会社様
事例詳細
導入ポイント
・共有ストレージの集約・仮想化により、保守運用面の効率化
・サーバー仮想化環境で使い慣れたVMwareを効率的に活用
・信憑性の高いコモディサーバの利用で資産集約とコスト削減
・次世代高速ネットワーク機器の採用で省スペース化と拡張性の向上
・トゥモロー・ネットの豊富な実績による高品質で迅速な技術支援、ハードからソフトウェアまでの一貫したサポート
導入背景
世界中にリサーチできるインターネット調査プラットフォーム
GMOリサーチ&AI株式会社は、インターネットを基盤に、国内はもちろん世界中に幅広いアンケート調査を実施できるところを強みとする調査会社だ。アンケート母数の大きさが特徴の1つで、アジア市場だけでも2,000万人以上、欧州・北米に約1,500万人、南米・アフリカに約200万人のモニターを抱え、1日のアクティブモニターは300万人を超える。
またGMOリサーチ&AI株式会社には、特殊な属性を持つモニターも数多く登録している。例えば、高額な不動産や貴金属を扱う会社では、高収入のモニターへアンケートを実施したり、また男性中心だったあるブランドでは新たな市場を開拓するため“都内に住む20 代女性の意見を聞く”などターゲットを絞り込むことも可能。そうした細かなニーズに応えられるプラットフォーマーはそれほど多くはない。
同社のモニターは一般消費者が中心で、サービスコンセプトは「生活者の声を伝える」点にある。特に消費者向けの製品・サービスを提供する国内大手企業に高く評価されており、リピーターとして活用し続けているという。
GMOリサーチ&AI株式会社 システム本部 リーダーの野村貴史氏によれば、「当社が保有する技術・仕組みを、インターネット調査プラットフォーム“GMO MarketObserver”として、リサーチャーやコンサルタント向けにも提供しています。サンプリングから集計・分析まで、独自のノウハウを生かしたDIY(セルフ)型リサーチを効率的に行えます」と説明する。
導入要件
クラウドライクに活用できるサーバー/ストレージが必要
GMOリサーチ&AI株式会社では、アンケートシステムとそれに付随するメール配信、海外連携などのシステムを構築・運用している。従来は、一般的なサーバー仮想化環境と共有ストレージでシステムを構成していたが、構築から数年が経って、徐々に課題が浮き彫りになっていった。「ストレージが最大の課題でした。専用ハードウェアは専門の技術が必要で、管理が煩雑になり、それ自体も高価です。拡張性や柔軟性に乏しく、爆発的にデータが増加している昨今のIT環境には向きません。クラウドライクに、使いたいリソースを使いたいときに切り出せる仕組みが必要だと考えていました」(野村氏)
そこでGMOリサーチ&AI株式会社は、ヴイエムウェアの仮想ストレージプラットフォーム「VMware vSAN」に注目した。安価なコモディティサーバーを採用して、サーバー仮想化で慣れていたVMware のノウハウをそのまま生かすことができる。サーバーを追加するだけでストレージを拡張でき、調達や運用にかかるコストを大幅に抑制できるのが魅力だ。ヴイエムウェアのクラウド戦略にも共感でき、将来的なクラウド活用もスムーズに推進できると捉えた。
vSAN の導入・構築パートナーとして、GMOリサーチ&AI株式会社はトゥモロー・ネットを選んだ。従来からサーバーの保守や調達を任せており、営業・エンジニアともレベルが高く、迅速な応対で高く評価していた。また、ハードウェアからソフトウェアまで窓口を一本化すれば、運用負荷の軽減になることも大きなメリットだった。
ビジネスを支えるITシステムパートナーとしての信頼感
GMOリサーチ&AI株式会社は、GMO グループの一員としてインターネットをビジネス基盤として最大限に活用し、より幅広い国・地域、そこで営む人々をつなげていきたいと考えている。インターネット上に、企業と消費者がつながる場を作り、いっそう広げていくのが目標だ。
そうして拡大するビジネスをITでサポートするためには、システムの抽象化を進め、シームレスにネットワークとつながる仕組みを構築することが重要だ。その意味で野村氏は、VMware NSXのようなネットワーク仮想化技術にも注目しており、前述のとおりパブリッククラウドの活用も視野に入れている。また、システム全体の管理をより高度化し、自在に運用できる仕組みも必要だと考えている。「VMware 技術は、今後も重要な役割を担うでしょう。トゥモロー・ネットには、さまざまな相談に乗ってほしいと考えています。複雑かつ高度な要求はあるでしょうが、今回のように、細かに幅広い提案を行ってくれるとありがたいです。重要なパートナーとして、私たちのビジネスをサポートしてほしいですね」と、野村氏は期待を寄せる。
GMOリサーチ&AI株式会社のサービスは、さらに大きく広がっていくはずだ。同社のインターネットリサーチビジネスを、強力かつ柔軟なシステムとトゥモロー・ネットの高品質なサポートが支えていくことだろう。
GMOリサーチ&AI株式会社
2002年にGMO 総合研究所として設立され、2006年に同社グループのインターネットリサーチ会社と統合し現在の形へ。企業と生活者の関係の再構築を実現する、新しいマーケティング・ソリューション・プラットフォームを普及させる事業を展開。
リサーチを効率的に実施できるインターネットリサーチプラットフォーム「GMO Market Observer」と、アジア13ヶ国で消費者にインターネットリサーチが可能な「ASIA Cloud Panel」のネットワークを活用し、アジアの生活者の生の声を収集する調査を多数行う。同社のシステムは、他のリサーチャーなどにも広く活用されている。
所在地 〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26-1
創立 2002年4月
資本金 2億9,903万円(2018年12月末現在)
事業内容 インターネットリサーチ事業
URL https://gmo-research.jp