2018.08.02

記憶域スペースダイレクトを検証中

医療ソリューンョシ事業部、開発を担当しています、岸です。

今回Windows Server 2016 Data Center Editionの機能、記憶域スペースダイレクトを試したので、そのお話を。

記憶域スペースダイレクトとは、フェールオーバークラスターでクラスタリングされたサーバー群に繋がれているディスクを束ね、1つのクラスター用の記憶域スペースを作成することができる機能です。
クラスタリング、記憶域スペースダイレクトの有効化を行い、フェールオーバークラスターマネージャを見ると「記憶域スペース直接(S2D)」が有効になっていることが確認でき、サーバーマネージャーによりプールが作成されていることがわかります。

一台当たりのディスクの構成は保存領域用に279GBのHDD4枚と、キャッシュ領域に447GBのSSDを割り当て、同じ構成のサーバーを※8(-2)台用意しました。

※このうち2台は途中でクラスターグループから削除しています。
上記のプールから次のような仮想ディスクを作成しています。

NumberOfColumnsの値をやたらに大きくしています。
この値を増やせばより高いパフォーマンスを発揮しますが、使える容量は小さくなってしまいます。
上記の仮想ディスクのベンチマークを取ってみます。
左手が任意のノード(ホスト)からで、右手が別のノード下に置かれた仮想マシンからの測定結果です。

思ったよりIOPSが伸びなかったようですが、シーケンシャルはまぁまぁ、といったところでしょうか。
読み込み時、仮想ディスクの書き込みをホストするノードのネットワークの状況です。

これから条件を変えて検証を重ね、現在の環境で最高のパフォーマンスが出る方法を考えていきたいと思います。
今回はここまでです。

 

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