2024.11.25

電気通信大学で講義「グローバル x ベンチャーマインドで切り開くキャリアとリアルな舞台裏」

2024年11月20日に電気通信大学にて、副社長である松浦 淳が情報理工学域学部、高木教授のベンチャー概論講座での講義を担当しました。オンライン、オフラインから約160名の学生が参加し、「グローバル x ベンチャーマインドで切り開くキャリアとリアルな舞台裏」というタイトルで自分のキャリアとIT業界について90分間講演しました。

講義の目的

IT・AI業界におけるキャリア形成のリアルな体験と、変化の激しい業界で活躍するためのマインドセットを学生に共有。特に、グローバルな視点やベンチャーマインドの重要性に焦点を当てました。

1. 自己紹介とキャリアの軌跡

松浦のキャリア形成の背景を振り返りながら、以下のトピックを取り上げました。

海外経験の重要性

大学在学中に1年間の米国留学を経験。この期間で得た英語力や異文化理解がその後のキャリアの基盤となったと語りました。特に、シアトルやサンフランシスコなどテック業界の中心地での経験が、IT業界で働く夢を育むきっかけとなったそうです。

多様な職種での経験

ソフトウェアエンジニア、セールスエンジニア、事業部長、そして起業家としてのキャリアを積み重ねる中で、技術スキルだけでなく、営業力やリーダーシップの重要性を実感。特に、外資系と日系の両方の文化を経験することで得た柔軟な視点を強調しました。

グローバル視点の重要性

松浦が訪れた各国(アメリカ、ヨーロッパ、アジア)のビジネススタイルを比較し、地域によるアプローチの違いが、イノベーションや新しい働き方のヒントになると説明。

2. ITインフラとAIビジネスの基礎

IT業界の基盤となるインフラとAIの技術的背景について解説。

ITインフラとは?

ネットワーク、サーバー、ストレージ、データセンターなど、ビジネスや社会インフラを支える重要な要素について、具体例を交えて説明。特に、クラウドや仮想化技術の普及がビジネスの効率性と柔軟性を向上させている現状を強調しました。

AIビジネスの現状と課題

AIの仕組みを「学習フェーズ」と「推論フェーズ」に分けて解説。特に、ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)がどのように開発され、活用されているか具体例を挙げながら説明しました。また、AI導入に伴う電力や環境問題など、課題解決が新たなビジネスチャンスにつながると指摘しました。

3. IT企業でのキャリア形成

IT業界での働き方やキャリア形成の多様性について紹介。

業務の種類とスキルセット

システムインテグレーター、クラウドプロバイダー、ソリューションベンダーなど、さまざまな業種で必要とされるスキルについて説明。特に、技術力だけでなく、顧客理解やプロジェクト管理能力が重要であると述べました。

大手 vs ベンチャー vs 外資

大手企業の安定性や規模感、ベンチャー企業のスピード感ややりがい、外資系企業の自由度やグローバルな視点を比較し、それぞれの魅力と課題を共有しました。

働き方の変化

映画「Blackberry」のエピソードを引用しながら、IT業界での挑戦と失敗の重要性、そして柔軟性のある働き方の必要性を学生に伝えました。

4. トゥモロー・ネットの取り組み

松浦氏が所属するトゥモロー・ネットの事業とビジョンについても共有。

AIプラットフォーム事業

日本初の「マルチモードAI」による顧客体験(CX)の向上事例を紹介。特に、音声とテキストを組み合わせたシームレスな体験が、顧客満足度を向上させている点が強調されました。

社会への貢献

同社が取り組むDX推進やAI技術を活用した社会課題解決の具体例を紹介。環境問題や省エネ化に貢献するITインフラの設計にも言及されました。

講義を通じて伝えたいメッセージ

挑戦を恐れない姿勢

失敗を学びの一部と捉え、常に新しいことに挑戦するマインドセットがキャリアの成長につながる。

グローバルな視点と柔軟性

異文化の理解と多様な働き方の経験が、自身の強みや新しい価値観を生み出す。

継続的な学びの重要性

IT・AI技術の進化が速い中で、常に学び続けることが不可欠である。

講義終了後も質疑応答が活発に行われ、参加者からの質問が1時間以上も途切れることがないほどの盛況ぶりでした。特に、「グローバルなキャリア形成の具体的なステップ」や「AIビジネスの今後の可能性」といったトピックに多くの関心が寄せられ、学生たちの熱意が感じられる場となりました。松浦も一つひとつ丁寧に答え、実務の現場で培った知見を惜しみなく共有しました。

当日ご参加いただきました学生の皆様、高木教授、このような機会をいただきましてありがとうございました。

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