2024.05.13

アプリケーションのコンテナ化でJava依存に関する課題を解決【トゥモロー・ネット テックブログ】

複雑なJavaの依存関係をどのように扱うべきか?

ここ数カ月で、多くのお客様がJavaアプリケーションやJavaコンポーネントに依存するアプリケーションのコンテナ化に関心を示しています。

これは、オラクル社が以前のJava Runtime Environment (JRE)バージョンのアップデートを停止した後に、Javaに依存するアプリケーションが引き続き機能するように組織がJava Development Kit (JDK)またはStandard Edition(SE)を大量導入したことが大きな原因です。多くの企業は現在、デプロイメントを合理化し、真に必要なユーザーだけにSEをデプロイするようにしたいと考えています。大量デプロイメントからユーザーをターゲットにしたデプロイメントに切り替えることは、ライセンス要件に合わせるために理にかなっています。

かつて、Java は企業にとって非常に重要なアプリケーションであったため、多くの組織が標準デスクトップ・イメージの一部にしたり、すべてのデバイスにデプロイしたりしていました。JREがJDKの一部に切り替わったとき、一部の組織は大量デプロイの慣行を続けました。最近のSEライセンスの変更に伴い、どれだけのユーザーとどれだけのアプリケーションがJavaを必要としているのか正確に把握していなかったためです。

レガシーJava Runtime Environment(JRE)バージョンへの取り組み

また、古いバージョンのJREを必要とするレガシーアプリケーションを使用している組織もあります。この場合、最新のJREバージョンと同様に古いバージョンのJREをサポートする必要があります。これを効果的に行うには、古いJREバージョンへのアクセスと露出を制限する必要があります。Javaの開発者はこのことを考慮し、何年も前にJavaのデプロイメント・ルールセットを提供しましたが、それを実装しようとした多くの人は、それを使って作業するのが困難だと感じています。

オラクル社はまた、Java Web StartとJavaアプレットの非推奨化を発表したため、これらの機能を利用したアプリケーションに依存している組織は、Open Web Startのようなオープンソースの代替に目を向けざるを得なくなりました。

コンテナ化について

そんな時にコンテナ化は、どちらのシナリオにも役立ちます。古いバージョンのJREをコンテナに入れることで、これらのランタイムを使用する際の露出を減らし、Java Deployment Rule Setを使用することなく複数のバージョンを並行して実行することができます。また、Java Web Start のような非推奨のコンポーネントを必要とするアプリケーションをオープンソースの代替品でコンテナ化し、恒久的な長期的解決策を見つけながらアプリケーションの継続性を確保することも可能です。

動画でご説明

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=XFnGnqjXyIM

(日本語の字幕をオンにしてください)

こちらの動画では、シンプルなJava Web Startアプリケーションをオープンソースの代替アプリケーションであるOpen Web Startアプリケーションで配信する例、同じマシン上で複数のバージョンのJREを同じユーザー用に並べ、互いに完全に分離する例、そして最後にデータベース・アプリケーションにJavaを使用するOpen Officeの配信と使用例をご覧いただけます。すべての例で、アプリケーション・コンテナを利用してJavaの前提条件を提供し、アプリケーションの依存関係を、それらを必要とする権利のあるユーザーだけに向けています。

CloudpagingコンテナがJava依存の問題を軽減

レガシーアプリケーションをコンテナ化することで、現在も依存しているすべてのアプリケーションを最新のWindowsオペレーティングシステムに移行することができます。レガシーランタイムやフレームワークの場合、他のユーザーや基礎となるオペレーティングシステム上で実行されているアプリケーションから分離し、セキュリティのレイヤーを追加することもできます。

最終的には、最新のWindowsオペレーティングシステムに移行しても、これらのレガシーアプリケーションが機能やパフォーマンスを犠牲にすることなく機能し続けることができます。また、Javaを必要としない新しいバージョンや代替アプリケーションへの移行に取り組んでいる間、ユーザー・ターゲティングでJava SEをデプロイする最新のソリューションや、無料の代替ソリューション(OpenJDK、Amazon Corretto、Open Web Startなど)を求めているかどうかにかかわらず、これらのアプリケーションのサポートを継続するソリューションも提供します。

本ブログについて

本ブログは下記の英語ブログの抄訳です。

https://www.numecent.com/2024/04/24/solve-java-dependency-woes-with-application-containers/

トゥモロー・ネットでご支援できること

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この記事の筆者

株式会社トゥモロー・ネット

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